昼寝用仮眠室

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麦の魔法使い(1)

なるほどこれは新しい気が

 

本日の議題です。

麦の魔法使い 1 (オフィスユーコミックス)

麦の魔法使い(1)

食い物、飲み物消費する側の漫画が多い昨今。
ビール造る中世漫画はなかなか出だしのセンス良いのではと思い購入~

 

概要

 

疫病に苦しめられていた時代、水もその一因と考えた人々は代りにビールを飲む事を考えた。
身寄りの無いフライアは下働きをしながら一流のビール醸造職人を目指している。
男の仕事だからとなかなかビールを造らせてもらえないフライアはひとり隠れて廃屋でビールを造っていた。
あるとき、密造場所にふらっとやってきた酒飲みのカーターに一杯分けるとこんなに美味いビールが飲みたかったんだと褒められ自信を深めていく。
そんな自慢のビールを品評会に出すことを画策していたが、密造がばれてカーターと一緒に捕まってしまう。
カーターの力を借りて脱獄したフライアは品評会の場で自分のビールを推してくれた親方を目にするのであった。
品評会で力が認められフライアはビール職人へとなるべく各地を回る旅に出る…何故かカーターを連れて…

 

登場人物

 

フライア:気が強い、昔ビール造りの魔法使いのような人に拾われて育てられていた。
カーター:飲む、酔う、吐くの三拍子そろった青年、酔うと腕が立つ 酔拳

 

ネタバレというか内容含めた感想

 

良いじゃん良いじゃん。
フライアの持ち前の明るさと前向きさでサクサク読めるし、少女漫画的な絵の綺麗さも相まってとても画面が見やすい。

 

魔法というのが何を指すのか、本当の魔法なのか。魔法の様な技術なのか、実は愛情なんすよ(ありがち)とか、フライアが追い求める「黄金のビール」も味なのか造り方なのか。 わかっていないことは沢山ある。 フライアの過去、不自然なまでに協力的なカーター。

と、今後明かされていく謎というか明確な伏線を張っているので今後どう動かしていくのか楽しみ。

後、黒猫つれてるのは使い魔的何かなんだろうけどマジで魔法使うのか…?

 

やはり人情もの中心だけどフライアの人柄と技術をぶん回して進んでいく感じが強いので「協力して」というよりはスーパーマンが一人いる様なイメージが強いが。

 

ビールの造り方もちゃんと色々調べたりしてそうではあるんだけど実際には細かくは出してこないかな。 参考にしているビールはあるんだけどあまり実在しているものを明示しすぎると世界観が変わってくるし、 製法 程度までにとどめてるのかなと感じる。
実際にある「ビール」というものを題材にしながらファンタジーだし、中世的の技術力ではこの位でしょうか?みたいなこと考えると加減が難しいだろうなぁと思う。

そう思うと相当気を遣って描かれているのでは。

 

これも結構楽しめるんじゃないでしょうか。