世界は今日もまわってる(1)
優しい話が上手いよねぇ
本日の議題です
世界は今日もまわってる(1)
ジャケで引かれたもんで、作者見たらなんか見覚えあるなーと思ったんですが、はじまりのにいなの作者の方でしたね、水森暦先生。
好きだったので購入を決定。
概要
新しい高校生活が始まって一週間。
いつも陸上部の練習を遠巻きに見ている神林亘の顔には落胆の色が浮かんでいた。
中学時代に国体で優勝するも、復帰不可能な膝を怪我してしまった亘は居場所を見つけられないままでいた。 亘を知る陸上部の誘いも言葉を上手く伝えられないまま断ってしまい逃げるように商店街に向かう。 川沿い、未練を捨てようと履いていたシューズを川へ捨てようとすると一人の若い男性が言った「海を美しく保ちたいと願う街のおじいちゃんのためにやめたほうがいい」と。
まぁ嘘なんだけど。
謎の男周平は亘に無理やり荷物運びを頼み同時にプレゼントだとチケットを渡す。
荷物の運び先はふるびた映画館。
今の君に必要なのはこれだと上映をしてくれた映画。
それはロマンポルノだった…
登場人物
神林亘:黄金の足と呼ばれるほど陸上がプロフェッショナル(仕事の流儀)だった。今はもうアカン。 腹筋が割れている。
周平:イケメン、実は小説家を兼業。
輪音:映画館「天象儀」の支配人。ロリババアっぽさある。 ツンデレも入っている。 どうかしてるぜ(我々が
感想
優しい話だなぁ。
天象儀で仕事の手伝いをすることになった亘はシンデレラのごとく掃除をさせられるが、考えることを忘れられ居場所を得たことに充実感を持っていた。
営業開始後全く客がいなかった状態から、近所の猫。言葉の通じない子供や亘の小さいころからの幼馴染と少しずつ心を通わせていく。
そんな中に少し不思議なことが起こったりと少しずつ大枠の話が姿を見せて動き出してゆく。
はじまりのにいなみたいに最初から強く心を動かされる展開ではないけど、読んでて「うん、そうあってほしい」という流れが展開されていくので心地よさが勝る。
亘の再生に焦点が置かれるのか、天象儀や周平・輪音の謎が明かされていくのかその両方か、いくらでもまだハンドリング出来そうなので楽しみだなー(^^