ここは今から倫理です(1)
これは名作の予感
本日の議題です。
ここは今から倫理です(1)
クッキーさんがメチャ推してたので俺もと思って読んだら
確かにこれは良い。
概要
倫理の授業を受け持つ高柳は無愛想で何を考えているかよくわからない。
主に選択科目で人気の体育が取れなかった生徒が集まるこの授業だが、
生徒はそこになにがしかを感じ、少しずつ関わりができていく…
ネタバレというか内容含めた感想
これは名作なのでは…
特に、最初の一話二話を読んだだけでこの本が、
この漫画が世に出る価値があったなと思わせてくれる。
この漫画に関しては話の内容が強力な武器過ぎて、それ以外の要素が頭に入ってこない(良い意味で
少しトーンが多くて暗い感じが出てるのが雰囲気良い。程度
それくらい話に引き込まれる。
ただの学園生活、それでも皆何かしら腹に抱えていてという何もこの世界と変わらない様な状況で、先生が倫理を通して一個人としての振る舞いを通して少しずつ生徒の助けになっていくのが心地よい。
何だろうな、系統としては金八先生みたいなものを想像してもらえれば良いかと思う。
しかし、そこにあるのは熱血や一個人としてのエゴを通した発言(が必要な場合もあるんでしょうが)ではなく、先人達の知恵を含めたバックグラウンドのある言葉と冷静に選ばれた適切な言葉だと感じる。
金八先生は「説教」だと思う場所が多々あるけど、これは「提案」や「知識・知恵」を授ける話なんだよな。 「ウザっ」とか「そこはでも最終的に個々の考えに帰結するのでは」みたいな事はこれを読んでて思わないもの。
引用は人の言葉を借りただけで自分で喋っていないという批判も良くありがちだけど、自分で咀嚼して消化した言葉はやはり身についているだろうし、先人達の残した言葉をそのまま伝えるというのは価値あることだと思っているのでそこにいやらしさも別に感じない。高柳先生もパーフェクトな人間では無いという雰囲気を出しているのも良いのかも知らん。
また先生がほんのちょっとお茶目なのが良い。人間味大事。
かわいい(笑