大正処女御伽話(1)
結局こういう人には勝てないよなぁ
本日の議題です。
大正処女御伽話(1)
とりあえず最高。
登場人物
志摩珠彦:金持ちの家に生まれたが事故で右手の自由を失ってしまう。十七歳。
夕月:珠彦の親に金で買われた。家が貧乏な十四歳。
志摩珠子:珠彦の妹、珠彦の様子を見に来た性根は寂しがり。十二歳。
概要
分限者の家に生まれるも、事故に遭い右手の自由を無くしてしまう珠彦。 親からの期待もついえ、千葉の別荘での養生を勧められ失意のまま実家を後にする。 すっかり厭世家として一人で鬱々と暮らしている珠彦の元に親に買われた嫁の夕月が来て。…と言う話。
ネタバレというか内容含めた感想
1巻ジャケ買いのクソ当たりパターン漫画だった。。
健気なユヅに自分の毒気を抜かれる。 段々心を開いていく珠彦と珠彦の幸せを願ってやまないユヅを見てるとこっちまで浄化されるわ。 健気って単語2000年ぶりくらいに使いましたね、俺の観測範囲の問題かも知れないけどそういう漫画最近見ない気がする。
時代背景も必要程度以上には調べてる感じだし、読んでて「は?」って思う部分は個人的にはない。
お互いに知らない仲から少しずつ良いところを見つけていくという普通だけど難しいところが丁寧で、性根は優しい珠彦も見てていじらしく、素直に良いなぁと思える。 単純にユヅが可愛いし珠彦は良い奴でニコニコしかしない。 ニコニコしながらページ捲ってると勝手に読み終わる。
妹の珠子が冷やかしに来たときもユヅの親切と珠彦が少しユヅを大切にし始めている状況から、珠子が姉と慕い始めたりと、逆境でも持ち前のもので事態を好転させていくのは読んでて気持ちがいい。
死のうが生きようがどうというわけでもなさそうだった珠彦がユヅを幸せにしたいと強く思って一巻が終わったりと展開のもっていきかたも非常に真っ当。
絶対何があろうとハッピーエンドに持って行くだろうなという気概をキャラから強く感じるし、そうなって欲しい。
5巻が今日発売で完結しましたが、俺の生きる理由が一つ減ると言うには十分で、出来ればもっと読んでいたかった。