昼寝用仮眠室

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ミガワリメーカー(1)

中身がなくてもこっちが与えてやればいい

 

本日の議題です。

ミガワリメーカー(1) (シリウスコミックス)

ミガワリメーカー(1) (シリウスコミックス)

 

ミガワリメーカー(1)

 

帯が「岩岡ヒサエ推薦」て書いてあって絵が好みだったから購入。 中々心に刺さってくるやつだったので紹介。

 

登場人物

 

7号:昔ある女性のミガワリに作られたアンドロイド。依頼により姿を変えてミガワリ業(代行)をしている。
ろーど君:箱を被ってるタイプのアレ、ファ○スト。7号と7号のミガワリ業の管理をしている。

 

概要

 

今より少し未来の話、ロボットの技術が発展して人の代行をするまでになった。 その中でも人間そっくりに姿を変えることの出来るミガワリロボットの7号に来る依頼はどれも依頼人の悩みがあって…という話。


ネタバレというか内容含めた感想

 

正直1話が強力過ぎる。

基本的に1話完結型(1話で1依頼)なんだけど第1話だけで短編集の看板張れるだろって位好き。 というか多分第一話に描きたいことの本質が全て現れてるんだと思う。

 

1話の概要だけ話すと。。
依頼人はデザイナー(志望)の男性。 スランプ脱出のため国民的アイドル倉田カナリのミガワリとして、作った服を着てみてほしい依頼をしてくる。 倉田カナリは彼の小学校の同級生であった。そこで自分は衣装を作り、カナリはそれを着て歌うと約束をしていた過去があった。

作った服を7号に着てもらった男性はその姿を写真に収めていく。
7号の返却最終日まで後一日と迫ったところ、写真のデータを見ながら男性は満足そうに一言。
「これであきらめられる」

 


男性は男性で、7号は7号で過去を背負っていて。
しかし傷のなめあいをしているわけではないことにとても好感が持てる。

 

男性の親は事故で無くなっていてミガワリが親の代わりをしている。 最初は嫌だったが間違えて「お母さん」と呼んでしまった時に少し嬉しそうに見えた、と。
そして「中身がなかったとしてもこっちが与えてやればいい」と考えるようになる。

 

7号は製作者に捨てられて自分の元の姿を捨てた過去がある。 だから別の姿になって他人の必要とされるように働いている。 ただ、依頼人はその本人への期待する姿として見る、という点がいかにも。


7号の返却最終日。バイトで遅くなった男性の元に7号がやってくる。
しかし7号の様子がいつもと少し違って…


俺はこの話好きだよ。
全3巻で完結済み、しっかし1話が世に出ただけでも十分過ぎる程だと思う。

 

このサービスあったら俺もメイドに来てほしいしそんな邪悪な考えしてる内は無いほうがいい気もする。