累(1)
全体から漂う雰囲気からもう世界観が違う
本日の議題です。
累(1)
小林銅蟲先生が好きでその繋がりで読んでたんですが
マジ読んでて怖くない内容なのに怖さがあるの関心するしかない。
概要
淵かさねは醜い顔に生まれ疎まれ悲しみ苛められ暮らしてきた。
悲しいときに思い出すのは大女優だった亡き母の言葉。
「ママの鏡のひきだしの中の"赤い口紅"を…」
…
小学生だったかさねはクラスメートであり苛めの主犯であったイチカに学芸会の主役に推薦されてしまう。
仲間に入れてもらえず一人で練習するまま本番を迎えてしまったかさね、迫真の演技を続けるかさねが気に入らないイチカは役を変わる様要求する。
イチカの美しい顔を見たかさねは母の言葉を思い出す。
「口紅をぬって
あなたのほしいものに
くちづけを」
…という話。
登場人物
淵かさね:伝説の女優、淵透世の娘。醜い顔をコンプレックスにしている。
西沢イチカ:美しい顔を持つかさねの小学校の同級生、かさねを苛める。
五十嵐幾:隼田高校演劇部の演劇部部長。ドラマや舞台に出るほどの容姿と実力を持つ。
ネタバレというか内容含めた感想
くちづけをすることで相手と顔を交換できることを知ってしまったかさね。 学芸会は成功するがこんなものは封印しようと心に誓うのであった。
月日は流れ高校生になったかさねは演劇部に所属する。 部長の幾は美しく演技力もあり彼女の様になりたいと思うには十分であった。。。
全体を覆ってる空気が重くて暗いんだけどよくこんな雰囲気が出せるもんだと思う。
細かいところはすごく細かく描込んでくるかわりにベタと白地の陰影のはっきりした絵をどかっとぶち込んできたり強弱の付け方が上手く感じる。
後、文字がそこまで多くないのとコマ割りが良いのか漫画自体はすごく読みやすい。
展開としても母と同じ道をたどるのかどうなのか等、考えようがいくらでもあるし先が気になる。 限られた条件の中でも何パターンか予想は出来そうなんだけど…って状況って興味をそそる一番のパターンかもしれんと思ったりなんだりした。