ドリーム
科学の前には様々なものが平等だと思い起させてくれる
本日の議題です。
ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち (ハーパーBOOKS)
- 作者: マーゴット・リーシェタリー,山北めぐみ
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/17
- メディア: 文庫
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ドリーム
ポスター見て面白そうな映画だったので見てきた。
見てよかった。とても。
登場人物
キャサリン・G・ジョンソン:ピカイチの数学者、軌道計算、着水ポイント等の計算係をつとめる。
ドロシー・ヴォーン:西計算棟の責任者代理、役職付きに中々なれない事を不満に思っている。
メアリー・ジャクソン:学位を持ちエンジニアを目指すが白人の学校での受講が壁となり中々実現できない。
概要
1960年代初頭、アメリカとロシアが宇宙開発を激しく競い合っていた時代。
宇宙空間に初めて人間を送り出すマーキュリー計画の裏には黒人女性数学者の活躍があった。
…という実話を題材にした映画。
ネタバレというか内容含めた感想
実話ベースなので話の本線に関して文句言うのはおかど違いかなと思う。
ただ、事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、脚色はあるんでしょうが「そう、予定調和かもしれないけどこうでなくちゃ」と思わせられる。
当時は今より酷かった人種性別等の身体的特徴に関する差別を取っ払った後に残るエンジニア・学者根性は普遍性を有していると思う。
キャサリンは腕っぷしで周りの信頼を勝ち取っていく。
ドロシーは手動で計算する従来のチームの指揮を取っていたが、IBM7090の導入に手間取る別チームを見ていち早くコンピューターで計算する時代が来ると悟りチームを挙げてプログラミングの学習を始める。
メアリーは一人としていない女性エンジニアを目指し、上司に、そして判事へ戦略的に話を進めていく。
今でも必要なものは一つとして変わっていない様感じられる。
技術で人を信用させる、進歩による変化に順応する、目的達成への必要な根回し。
好きなシーンとしては
黒人女性用のトイレが前の仕事場にしか無く、仕事を評価しているのに長時間席を外すキャサリンに腹を立てた上司が白人女性用トイレと記載してあるプレートを打ち付けて外すシーン。
この映画もとても良かったけどあまり上映しているところがないみたいなので是非見て欲しい。 特にエンジニアなら感じ入るところが多いかと思う。
公式
予告