ひるね姫
ひるねしてた方が…
本日の議題です。
「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」スタンダード・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: Blu-ray
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ひるねの私としては黙ってられませんね。これは。
登場人物
森川ココネ:主人公、フッツーの元気のいい高校生
沢渡モリオ:ココネの幼なじみ、大学生
森川モモタロー:車の改造が趣味
概要
父親のモモタローが仕事そっちのけで車の改造に精を出すのを横目に見つつ普通の生活をしていたココネ。 そんな平穏な日常もなぜかモモタローが逮捕されてしまう事で崩れてしまう。 モモタローからココネが持っているタブレットを守ってほしいという連絡を受け、バス停で久しぶりに会った友人のモリオと真相解明に乗り出すが…という話。
ネタバレというか内容含めた感想
絵も音楽も、最近の力が入りすぎているアニメ映画の前では並かゴニョゴニョ位かなぁと思います。
内容面でも、面白さや伏線回収等のエレガントさを目指したわけでもなく、かといって登場人物の成長が描かれているわけでもなく何がしたかったのか私にはわかりませんでした。 どちらかというと、悪い意味でよくわからない点が多く、煩雑さが目立っていました。 これは表現の幅をとっている、もしくは解釈の自由度を高くしているという感触でなく、面倒を省いた、その展開を細かく考え(られ)なかった、ありがちな展開の様な描き方をすれば皆納得してくれるだろうという慢心があるのではという風に感じてしまいました。
基本は手がかりも少なくココネが寝た間に見た夢で話が進んでゆきます。
しかし
①実際はモモタローが作った車が現実世界で動いてくれたためそうなっている。
②昔モモタローが過去をオブラートに包んで話してくれた物語を反芻して思い出している。
という二つがごちゃ混ぜになっていて話が微妙にわかりにくくなっています。
ココネの見る②の夢(以降平行世界と記載)は「王国が鬼と戦うためにエンジンヘッドというロボットを作るが、それだけでは勝てないことをココネは知っていて魔法を使う。」という話で
この平行世界で見るものは現実世界では
鬼=オリンピック開会式で車を使うというプロジェクト
エンジンヘッド(旧)=(ハードウェアベースの)車
魔法=ソフトウェア(による自動運転)
という風になっています。
ただ、話が進んでいくにつれ平行世界がタイトルにも冠している「ひるね」と関係なくなってきてしまって、その世界はどこの何で現実世界では何が起こったのかが一切記されなくなってきます。 また、モモタローが平行世界でエンジンヘッド(新)にのって現実世界の何を解決しようのかがいまいちよくわかりませんし、突然現実世界へフォーカスされて危機的状況などを見せられても「何で?」としか思えませんでした。
後、エンジンヘッド(新)の原動力や燃料が謎すぎてさすがに苦笑いが出るのがどうにかならなかったのかと。。。人間一人がペダル漕いで得られるエネルギーを何に変換してどこにつかってんすかね。。。
それにソフトのコード管理がタブレットのストレージだけとかさすがにないでしょ。
非公開githubみたいなどっか公共の場所に置いてあるけど全員アクセス出来なくてパスワードが「ココロネ云々」とかそーゆーのじゃダメだったのか。タブレットはパスワードのヒントが隠されてる程度で。
結局母親の周りも謎のまま、さすがにそこは明らかにするタイミングいくらでもあったでしょ。
タイトル等から、夢つながりの映画といえば「パプリカ」が思い出されたので同等…を期待するのはハードルを上げすぎだと思い直してパプリカの3/5位面白ければいいかなと思っていましたが、結果としては1/5位だったかなと思います。
タイムリーな内容を詰め込んできた割には皮肉る程のウイットさもなければ愉快さも感じることが出来なかったです。
見所は…前半の飛ぶシーン程度ですかね。
ひるねは導入として都合のいいように使われただけでしたね。。。
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